目次
Synth1でDonk Bassを作ろう
はじめに
ドンクベース (Donk Bass)といってGarageによく使われるベースの音ってありますよね。これのSerumなどの作り方などがたくさんYouTubeに上がっているのですが、フリーシンセのSynth1では実はこれはプリセットを利用しなくても1分以内で作ることができます。この作り方について紹介させていただきます。
Synth1はオシレーターを2個搭載しており、これらを用いてFM変調ができます。この際、自動的にOsc1がキャリアとなりOsc2がモジュレーターとなるように設計されています。ドンクベースはこのFM変調を用いてシンセサイズすることができます。
なお、FM変調の仕組みについては省略させていただきますのでご了承願います。
作り方
Donk Bassはキャリアの周波数を1とするとモジュレーターを2(または4)で変調してあげればどのFMシンセでも作ることができます。――と言ってもちょっとわかりづらいと思われるので、番号順に手順を記述していきたいと思います。
- Filter > frqを最大まで上げて、フィルターをすべて切る
参照: Synth1の音が暗いと思ったときはToneノブを回すと良い - キャリアとなるOsc1の波形をサイン波に設定し、detノブを0、FMノブを0にしておく
- モジュレーターとなるOsc2の波形を三角波に設定し、ピッチを+12または+24に設定する
- m.env(モジュレーションエンベロープ)のスイッチをオンにして、A (Attack)を0にして、D (Decay)を短めにして、amt (Amount)を適度に調整する
- 好みでphaseを127にしてretriggerモードにしたり、ユニゾンを設定して楽しむ
余談?
Synth1はオそこで、Synth1はOsc1(キャリア)の波形にはサイン波を利用できるのですが、Osc2(モジュレータ)の波形にはサイン波を使用できないので、変わりに三角波を使用することで似たような音色を作ることができます。
前の記事
関連投稿
ダイナミクス系のエフェクターについて
コンプレッサーの亜種? | ダイナミクス系のエフェクターについて #3
それぞれ5つのダイナミクス系のエフェクターの仕組みとグラフについて解説を行います。 続きを読む
ダイナミクス系のエフェクターについて
グラフを理解する | ダイナミクス系のエフェクターについて #2
ダイナミクス系のエフェクターでよく出てくる入力と出力のグラフの読み方について解説した記事です。 続きを読む
ダイナミクス系のエフェクターについて
ダイナミクス系のエフェクトとは? | ダイナミクス系のエフェクターについて #1
はじめに 「コンプレッサー」はミックスにおいては、基本的な「ダイナミクス系」のプラグインです。さて、… 続きを読む
コメント
コメントはありません。