目次
![Synth1で純粋なキックを作る](https://yokkin.com/wp/wp-content/uploads/synth1_thumbnail.png)
Synth1で純粋なキックを作る
Synth1でキックを作る!なんて動画やチュートリアルは山ほどあると思われますが、三角波だったり矩形波ベースのものが多いんですよね。もっとこのシンセの可能性を追求してほしいと願うべく、作り方から説明させていただきます。
キックというのはまず200Hzくらいの周波数から50Hzくらいまでを高速で下降していくものがほとんどです。つまりこれをSynth1で再現できれば良いのですが、このような動的な音を作るためにはエンベロープの操作が欠かせません。
Synth1は音量の変化を設定するボリュームエンベロープと、フィルターの挙動を設定するフィルタエンベロープと、FM変調やモジュレーターの周波数やパルス幅を調整するモジュレーションエンベロープ、これらの3つを装備していますが、今回は周波数を変化させたいので最後のモジュレーションエンベロープを使います。
――と言いたいところなのですが、実はSynth1のモジュレーションエンベロープはOsc2しかコントロールできないのです。
![](https://yokkin.com/wp/wp-content/uploads/FL_ovxKP9eog5.png)
これの何が問題かと言いますと、Osc2は正弦波が選択できないので、純粋なキックを作りたければOsc1の正弦波を使用することが必須条件になってきます。
![](https://yokkin.com/wp/wp-content/uploads/FL_WZtUtQLDGV.png)
というわけで、モジュレーションをOsc1, Osc2の双方に適用できるLFOを使用します。言うなれば、Osc1のエンベロープの管理をLFOで行い、ReTriggerモードにして、ノコギリ波状にコントロールします。
![](https://yokkin.com/wp/wp-content/uploads/FL_IQ55wvL2Mt.png)
次に、周期が1Hz以下の所でボリューム・フィルタエンベロープで音をカットします。
(画像は省略します)
UnisonのPitch差を0にして、Spreadで音を少し広げる(位相がかぶらないようにマスターとUnisonのPhaseを最大値にしておくこと)
![](https://yokkin.com/wp/wp-content/uploads/FL_1QqsFV2pxR.png)
できあがり。
![](https://yokkin.com/wp/wp-content/uploads/20220330022900.png)
次の記事
関連投稿
![「コンプレッサーの亜種? | ダイナミクス系のエフェクターについて #3」のサムネイル画像](https://yokkin.com/wp/wp-content/uploads/dynamics3.png)
コンプレッサーの亜種? | ダイナミクス系のエフェクターについて #3
それぞれ5つのダイナミクス系のエフェクターの仕組みとグラフについて解説を行います。 続きを読む
![「グラフを理解する | ダイナミクス系のエフェクターについて #2」のサムネイル画像](https://yokkin.com/wp/wp-content/uploads/dynamics2.png)
グラフを理解する | ダイナミクス系のエフェクターについて #2
ダイナミクス系のエフェクターでよく出てくる入力と出力のグラフの読み方について解説した記事です。 続きを読む
![「ダイナミクス系のエフェクトとは? | ダイナミクス系のエフェクターについて #1」のサムネイル画像](https://yokkin.com/wp/wp-content/uploads/dynamics1.png)
ダイナミクス系のエフェクトとは? | ダイナミクス系のエフェクターについて #1
はじめに 「コンプレッサー」はミックスにおいては、基本的な「ダイナミクス系」のプラグインです。さて、… 続きを読む
コメント
コメントはありません。