目次
PPQとは?

FL Studioでは、Project Settings > Time Settings
からPPQ (Pulse Per Quarter) という、そのプロジェクト上での4分音符の基準となるゲートタイムを決定する値を自由に選択することができます。
PPQについて知っておこう

この画像はPPQを24に設定したときのそれぞれの音価を表しています。
この場合、PPQが24のときに打ち込める最短の音符は32分3連符ということになります。
トレードオフの設定
これを少なくすればするほど、再生中やレンダリング時のCPU負荷を減らすことができますが、実際は以下の現象とのトレードオフになるので注意が必要です。
逆に言えば、PPQを増やすほど、以下の現象とは逆のことが起こります。
PPQより短いノートは表現できない
PPQをより低いほうへ設定すると、前で設定した音価より短いノートがあった場合、ノートの位置が移動してしまったり、音価が変わってしまいます!
細かいノートを打ち込めなくなってしまうので注意が必要です。
アルペジオの長さ
また、Channnel Setting内でアルペジオの設定をしていた場合、この設定値は 1:00 や 4:00 といったような相対値となります。
したがって、ゲートタイムやタイミングの設定が狂ってしまうので注意が必要です。
オートメーションが滑らかでなくなる
FL Studioのオートメーションの精度はPPQ値に依存します。
したがって、PPQが低ければ低いほどオートメーションクリップの再現性が低く、高ければ高いほどより忠実になります。
どれくらい効果があるのか?
以下の画像は極端な例ですが、PPQを最大の960と最小の24にしたときのそれぞれのパフォーマンスモニターの比較です。

PPQが960のときは、過負荷を起こして音がブツブツになっています。

したがって、もしCPU負荷に困っていたら試してみる価値はあると思います。
筆者の環境では、96から24に落とす設定をすると10%ほどCPU使用率が減りました。
- Category - FL Studio Tips
- Tag - FL Studio