目次
プリフェーダーとポストフェーダー
はじめに
近代的なDAWに標準機能として搭載されているミキサーには、各トラック数の数だけフェーダーが存在しているはずです。その各トラックには、だいたいエフェクトを指すことのできるラックがあって、そこにEQやらコンプレッサーやらセンドエフェクトなどを挿入して音作りをしていく、というのが現代の多数の作曲家が共通してたどっていく道なのかな、と思います。
用語解説
そんなミキサーを触っていく中で覚えていく用語や概念の中に、プリフェーダーやポストフェーダーといったようなものがあります。本記事ではこれらの概念について簡単に説明するとともに、筆者の使用しているFL Studioにおける例を交えて軽く解説します。
プリフェーダー
プリフェーダーとは、これからフェーダーに入ってくる音、またはその状態を指します。まだエフェクトをかける前の音を指すこともあります。
ポストフェーダー
ポストフェーダーとは、ミキサーにおけるインサートエフェクトをかけ終わった後、すなわちフェーダーから出力される音やその状態のことを指します。
FL Studioにおけるプリフェーダーとポストフェーダーの関係
以下の画像は、FL Studio におけるプリフェーダーとポストフェーダーの関係です。
筆者は当DAWのユーザーなのでFLユーザーに伝わればいいやーなんて思って勝手にやってますが、全体のシェアで見ればそこまで多くもなさそうなので、この画像が役に立つかそうでないかは別の問題としましょう。
ざっくり説明しておくと、Slot 1, Slot 2 … などと書いてある箇所がエフェクターをさす場所にあたります。その前がプリフェーダー、一方でエフェクトスロットの下にあるEQを経由したその先がポストフェーダーです。
おわりに
プリフェーダーの「プリ」は英語では pre- で、 preview や preset といった単語などにみられるように、何らかの単語の前にくっついて「先の〜」という意味や「〜の前」といった意味を加えることばです。
一方で、ポストフェーダーの「ポスト」は英語では post- で何か「後」を意味することばです。衆議院選挙などで内閣が解散したあと、次は誰が総理大臣になるのかなあ、という話題になったときに、次の内閣を指す意味でポスト内閣とかよく言われますよね。
それぞれ語源を辿ってみながらミックスに関する用語を覚えていくと、かなり楽しく覚えられるのではないでしょうか。
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