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Synth1で純粋なキックを作る
Synth1でキックを作る!なんて動画やチュートリアルは山ほどあると思われますが、三角波だったり矩形波ベースのものが多いんですよね。もっとこのシンセの可能性を追求してほしいと願うべく、作り方から説明させていただきます。
キックというのはまず200Hzくらいの周波数から50Hzくらいまでを高速で下降していくものがほとんどです。つまりこれをSynth1で再現できれば良いのですが、このような動的な音を作るためにはエンベロープの操作が欠かせません。
Synth1は音量の変化を設定するボリュームエンベロープと、フィルターの挙動を設定するフィルタエンベロープと、FM変調やモジュレーターの周波数やパルス幅を調整するモジュレーションエンベロープ、これらの3つを装備していますが、今回は周波数を変化させたいので最後のモジュレーションエンベロープを使います。
――と言いたいところなのですが、実はSynth1のモジュレーションエンベロープはOsc2しかコントロールできないのです。
これの何が問題かと言いますと、Osc2は正弦波が選択できないので、純粋なキックを作りたければOsc1の正弦波を使用することが必須条件になってきます。
というわけで、モジュレーションをOsc1, Osc2の双方に適用できるLFOを使用します。言うなれば、Osc1のエンベロープの管理をLFOで行い、ReTriggerモードにして、ノコギリ波状にコントロールします。
次に、周期が1Hz以下の所でボリューム・フィルタエンベロープで音をカットします。
(画像は省略します)
UnisonのPitch差を0にして、Spreadで音を少し広げる(位相がかぶらないようにマスターとUnisonのPhaseを最大値にしておくこと)
できあがり。
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