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NI製品の管理で気づいたこと&マズったこと

NI製品の管理で気づいたこと&マズったこと

筆者がKompleteをNative Accessを経由して初めてインストールしたのはKomplete 13時点。時は経ち、Komplete 14が2022/9/27、Komplete 15が2024/9/23(執筆時点で去年)にリリースとなった。

Komplete 13の購入日、2021/6/13から4年の運用を続けてNative製品の管理で気づいたこと&マズったこと&やったことをまとめておく。

Native Accessの問題リスト

Komplete 13のインストール当初、Native Accessは今とは違う感じのソフトウェアで、今ではNative Access 2になった。一方で、現状のNative Accessには以下のような問題がある。

良い感じのKontaktライブラリのバージョン管理をやってくれない

現在のNativeアカウントで利用可能なKontaktのバージョンを考慮した、Kompleteに同梱されているバージョン管理をやってくれない。たとえば、自分がKontakt 6を所持していようが、お構いなしに最低で必要なKontaktバージョンが7とかのライブラリをインストールされてしまうということ。

ここで、「KontaktライブラリをアップデートしてからKontaktで読み込めなくなった」というトラブルに対して、公式は以下のようなウェブページで立場をとっているように思われる。

Since Updating My Kontakt Libraries, They Do Not Load in Kontakt

最新版のKontakt Playerで動かしてね

NI公式のライブラリは執筆時点で最新のKontakt 7 (Player)でも無制限で動くので、そっちで動かしてねという方針。

Many of our products received an update for NKS2 compatibility and polyphonic aftertouch. These library versions require the latest Kontakt 7 (Player) / Kontakt 8 (Player) in order to run correctly.

多くの製品がNKS2との互換性とポリフォニック・アフタータッチに対応したアップデートを受けました。これらのライブラリバージョンを正しく動作させるには、最新のKontakt 7 (Player) / Kontakt 8 (Player)が必要です。

どうしてもK6が必要なら手動でインストールさせる

どうしても古いKontakt 6を使いたいユーザー向けに、NIはサポートフォーラム上で、古いライブラリのインストーラーを用意している。

In case you simply prefer using Kontakt 6, please install the previous versions of the affected libraries via the following link: Kontakt Libraries – Previous Compatible Versions

Kontakt 6 をご利用になりたい場合は、以下のリンクから影響を受けるライブラリの以前のバージョンをインストールしてください: Kontakt ライブラリ – 以前の互換バージョン

Previous versions of recently updated Kontakt libraries / compatibility with K6 older libraries

必要ならお目当てのライブラリのインストーラーを手動でインストールしてねーという方針(雑すぎやしませんかね\(^o^)/)。

私が所持しているのはKomplete (無印)までなので、「Session Guitarist Electric Sunburst Deluxe 1.0.0 (Mac & Win)」はインストールできなかったです。古いHDDを見つけてインストーラーを立ち上げなければいけないという怖さ。

古いライブラリの命名規則を知らないので後々問題を起こしがち

古いNative Accessは、新規ライブラリをインストールする際、...\NI_Contents\<ライブラリ名>という命名規則で保存していた。ここで…\NI_Contentsは自由に変更できるが、ライブラリ名は固定となる。

一方で、新しいNative Access 2では...\NI_Contents\<ライブラリ名> Libraryという命名規則がデフォルトになっているようだった。

Native Accessライブラリ保存先の既定命名規則
旧バージョン...\NI_Contents\<ライブラリ名>
新バージョン...\NI_Contents\<ライブラリ名> Library

なぜこのような変更をしたのかは不明。

もともとライブラリ名として、後ろにLibraryを持つライブラリがあるので、もともと区別するつもりはなかったとしてもそちらに寄せたのか…?

  • Battery 4 Factory Library
  • Jacob Collier Audience Choir Library
  • Kontakt Factory Library
  • Massive X Factory Library
  • Reaktor Factory Library

これは以下のような問題を引き起こす可能性がある。

これが後述する問題を引き起こすのであった…

ライブラリ保存先の変更可否がちぐはぐ

ライブラリのインストール時、各ライブラリの保存名までは設定できない。例えば、<ライブラリ名> Libraryまでは変更不可。

一方で、ライブラリのインストール後にライブラリの保存場所を変更することは可能。例えば、ライブラリの「…」 > Installation Paths を選択。

Native Access 2上で、各ライブラリが一覧できるページを開いている。「Cuba」ライブラリに付随しているメニューを開いた様子。メニューからはReinstall, Release Notes, Installation Paths, Uninstallが利用できる。Installation Paths を選択しようとしている様子。

開いたモーダルの Content Locationからライブラリの保存場所を変更可能。

Installation Paths を選択し、開いたモーダルウィンドウ。Content Locationを設定できるテキストボックスが設置されている。

↑を変更すると、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Native Instruments\<該当ライブラリ>のContentDirが変更され、Kontaktが参照できるようになる。

発生した問題

その結果、ディレクトリの混在と不適切なContent Directoryの設定という問題が発生。

ディレクトリの混在

OSをクリーンインストールする際、レジストリが消えてしまったので、Kontaktライブラリのエントリも消えてしまった。ここで筆者はNative Access上でライブラリの新規インストールを行った。しかし、OSインストール前とOSインストール後で条件が変わっていることに注意したい。

  • クリーンインストール前: 各ライブラリのContent Directoryは、古いNative Accessからの引継ぎを受け、Library接尾辞を持たないディレクトリに設定されている。
  • クリーンインストール後: クリーンインストール前の設定が消えており、新しくインストールするライブラリは、はじめLibrary接尾辞を持つディレクトリにインストールされる。

これにより、筆者のライブラリ格納ディレクトリは以下が混在する状況となった。

  • Library 接尾辞を持たないディレクトリ
  • Library 接尾辞を持つディレクトリ

(どちらも同じライブラリだが、「Library」を持つほうが新しい)

KontaktはNative Accessが設定したHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Native Instruments\<該当ライブラリ>のContentDirを参照するので、Library 接尾辞を持つディレクトリ、すなわちライブラリがKontaktのライブラリとして存在する状況になってしまった。

不適切なContent Directoryの設定

今回整理した仕組み全体がよく見えていないまま「… Library」が設定されているものから、手動で古いディレクトリを指定するというような暫定対処を行った覚えがある。

運が悪ければLibrary(新しいほう)を削除してしまっているかも。

数も多くてこの作業は徹底的ではなかったので、すでにちぐはぐになっているはず。

今後どうするか

この2つを同時にやりたい。

とりあえず既存ライブラリにLibraryをつける

スクリプトを実行し、Libraryがあるやつないやつで重複しているとわかっているものを、Library側に寄せる。その際、手動でNative AcccessからContent Directoryを変更してしまったものは追跡できないのでとりあえず放置。

↓やりました

新規ライブラリインストール後の運用

Kompleteを新規インストールorアップデートorアップグレードしたら、次に同じことをするまで一切アップデートをかけない。

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